ビジネスのデータ・KPI
ビジネスの意思決定は、数字を根拠に進みます。だからこそ、数字のつくられ方を確かめないまま判断すると、もっともらしいレポートに引きずられます。KPIは「測り方」で姿を変えます。
まず疑うポイント
- 定義:その指標は何を数えているか。「アクティブ」「成約」の定義が揃っているか(→定義ずらし型)。
- 母数・期間:率や平均の分母は何か。比較対象の期間は妥当か(→数字トリック型)。
- 因果:施策の効果か、ただ同時に起きただけか(→因果すり替え型)。
効く問い
「このKPIの定義は? いつ・どの範囲を数えていますか?」
「“改善した”のは施策のおかげ? 他の要因(季節・価格)は?」
「平均ではなく分布で見ると、どうなりますか?」
具体例(before → after)
Before: 「施策後にCVRが2倍」と報告され、施策を全社展開する。
After: 「母数は? 比較期間は? 同時期に何か別の変化は?」と確かめる。母数が小さい、繁忙期と重なった、などが見えれば、結論は変わる。数字の前に、測り方を問うのが鉄則です。
練習する
KPIの罠は、数字トリックと因果すり替えの組み合わせ。数字の母数・基準・因果を見抜く練習に向いています。